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骨粗しょう症外来

骨粗しょう症外来のご案内です。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは

骨がもろくなり弱くなる病気

からだをかたちづくる基礎となる骨ですが、通常は硬くしっかり体を支えるだけの強度があります。
骨は生まれてから死ぬまでずっと体内にあり体を支えてくれていますが、
その間、ずっと同じ状態であるのではなく、日々生まれ変わっています。
古くなりいらなくなった箇所は体に吸収され、また新しい骨が作られています。
(このサイクルを骨のリモデリングといいます)

ヒトの一生のうち、20歳代が一番骨が強く、その後徐々に骨は弱くなってくることが分かっています。
特に40歳代以降、ホルモンバランスの変化などにより、一気に骨が弱くなる時期があることも分かっています。

そのような骨の変化は一般には自覚することができません。
そのため、骨が弱くなっていることに全く気付かないまま歳を重ねる人が多いのが実情です。

一旦骨が弱くなってしまうと、また骨を強くするのは容易ではありませんので、骨の貯金(貯骨)があるうちに、骨が弱くならないような予防をすることがとても重要になります。

外来では、歳を重ねてから骨折を繰り返すようになり、調べてみると骨粗しょう症になっていたケースに出会うことが多いです。

もっと若いうちに骨の強さをキープ出来ていればその骨折は防げたかもしれない・・・と考えると、やはり早い段階から自身の骨の強さは知っておいた方がよいと思われます。

骨粗しょう症外来の主な内容

当院では、そういった骨の健康促進、骨折予防を目的とした骨粗しょう症外来を行っております。

(1)骨の強さを知る
(2)骨を強くするための対策を講じる
(3)骨の状態の推移をフォローしていく

この三本立てになっています。

(1)骨の強さを知る

骨の強さを知るには、骨密度や骨質を測る検査を行います。
骨の強さは骨の密度(どれだけぎゅっと詰まっているか)と骨質(どれだけ骨が硬いか)に左右されます。
骨密度が高いほど、骨質のデータが良いほど、骨は強い訳です。
おにぎりで例えると、ぎゅっと握られているかどうかが骨密度、米粒一つ一つが固いか柔らかいかが骨質、というイメージです。

 

 

DEXA検査

当院では「Horizon X線骨密度測定装置」を用いて骨密度と骨質を測定します。この方式は放射線の原理を用いたものですが、その線量は胸部レントゲンの値(0.06mSv)※と同等、もしくはそれ以下の低線量を実現しています。 測定時間は精密検査で対象となる腰椎・大腿骨を各約30秒で測定します。安心安全に検査することが可能です。

なお、全身の骨密度、体組成も計測可能なタイプを導入しております。全身の骨量や骨密度、筋肉量などを測定したい方にもご利用頂けます。

血液検査(骨代謝マーカー検査)

血液検査で骨代謝を調べる事が出来ます。

骨代謝とは、さきほどお話しした骨リモデリングでの骨吸収(古くなったいらなくなった骨を溶かし吸収する)と骨形成(新しく骨を作る)などの体内の作用です。材料となるカルシウムや代謝に必要なビタミン類、骨吸収や骨形成の時に生成される因子、などを測定し、適切な骨代謝が行われているかを調べます。

その結果によって、必要な対策が変わります(必要な薬の種類などが異なります)。
適切な対策を立てるためにも、骨代謝マーカーの検査はとても有用です。

(2)骨を強くするための対策を講じる

骨を強くするには一般的には、日常生活での対策と医療的な対策とに大別できます。
日常生活での対策では「適度な食事」「適度な運動」「適度な日光」が必要とされます。

適度な食事

そもそも「適度」って何?

まず、骨を作るにはその材料を摂取しなければなりません。
その中心はやはり食事です。
骨の材料となるカルシウムやそのカルシウムを体内に吸収するのに必要なビタミンD、骨形成に寄与するビタミンKなど、を積極的に摂取することが骨の強化には重要です。
つまり、それらの栄養素を意識的に摂っていくことが「適度な食事」「適切な食事」といえるでしょう。
「カルシウム」「ビタミンD」「ビタミンK」などは骨の健康に関連する栄養素になります。

「適度な運動」

  

骨を強くする次の要素として運動が挙げられます。
骨にストレスがかかればかかるほど強くなる(運動の強度が高いほど鍛えられる)と言われていますが、耐えられる強度を上回る力が加わると耐えきれなくなって破綻します(骨折します)。

高負荷な運動を日頃からしている人はその分だけ骨も強くなっていますので強い負荷の運動にも耐えられますが、普段運動を行っていない人が急に高負荷な運動を行うと骨も痛んでしまいかねませんので、無理な強度設定は禁物です。ご高齢の方、普段運動を行っていない方は、体が痛まない程度のウォーキングや水泳などを行う程度で充分効果が得られます。

適度な日光浴

骨を強くするのに一定の紫外線の力が必要です。それは、カルシウムの吸収に必要なビタミンDが皮膚で活性化され活性化ビタミンDが生成されるのですが、そのときに紫外線の刺激が必要であることが分かっています。
皮膚には大敵とされている紫外線ですが、骨代謝にとっては必要な要素なのです。
一般的な紫外線対策は行ったうえで日中に外に出るだけでもビタミンDの活性化には有用です。

一切外に出ず、夜に活動しかしない生活は骨にはあまりよくありません。骨が弱くなってしまいますので、適度に日中そとに出る生活が送れることが好ましいです。

 

 

 

 

医療的な対策

医学的には、薬で骨密度や骨質を改善させていきます。

骨密度や骨質を改善する薬は、骨粗しょう症と診断されたら処方されます。

骨粗しょう症薬には、内服薬、注射薬などがあります。
種類も多岐にわたり、その効果も異なります。骨密度の検査や血液検査の結果に応じて、その人その人に合った薬を選ぶことが重要です。

 

 

 

 

 

骨粗しょう症の薬は長期間服用し続ける必要があるケースがほとんどですが、検査を通じて適切な薬を選んでいくことが重要です。

当院の骨粗しょう症外来では必要十分な検査を行い、状況に応じた薬のご提案を行っています。
すでに治療を行っている方も、まだ治療をしたことが無い方も、気軽にご相談ください。

(3)骨の状態の推移をフォローしていく

(1)や(2)の検査や対策はその瞬間だけの一時的なものでは効果が出ません。地道に継続していくことが重要です。

当院では、定期的に日頃の生活状況や治療状況を聞き取り、状況に応じたアドバイスを行っています。栄養指導、食事メニューのご提案、個々に見合った運動の仕方のご指導など、適宜行っております。


定期的な医学的フォロー(検査や治療法の調整)と合わせて、全人的にサポートしております。

予約時、受診時に「骨粗しょう症外来希望」「骨密度を測ってみたい」「骨が気になります」
などとお伝えください。(※特にお伝えいただかなくてももちろん大丈夫です)

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