クリニック院長の松枝洋(まつえだひろし)です。
このたび、「スポーツ」と「健康」をテーマにしたクリニックを開設しました。
スポーツと聞くと「競技」のイメージが強いですが、本格的に競技に打ち込んでいるスポーツも、健康の為に行っているスポーツも、内容に問わず対応しています。(そもそも日常生活の中でも走ったりジャンプしたりしゃがんだり、日常生活の中でもいわゆるスポーツ中に行う動作を自然と行っています。)
また、「健康」については「病気をしていない体・ココロ」「その人がその人らしく過ごしていける状態」、というイメージを描いています。
それは日常生活を営む上で基本的な心地よい適した状態といえます。
そのなかで、特に、「痛い」「しんどい」「つらい」といった症状が『健康的に過ごすこと』に大きな影を落とします。
当院はそういった運動器(動作に関係する器官)から発生する「日常生活における健康」「スポーツ活動における健康」を害する症状に対してアプローチするクリニックです。少しでもご来院くださった皆様のこころとからだの「健康」が整うことを願って日々診療を続けています。
当院で大事にしていること
じっくりお話を伺います
患者様としっかり向き合います。
来院される皆様はからだの不調を持って来られます。その不調の原因を突き止め、その解決方法を見つけ出し、不調が消えてまた「健康」な状態になっていただくのが我々の使命です。
その第一歩として、その不調が何であるのか?を知る必要があります。
そのためには、不調に苦しんでいるご本人から情報を頂く必要があります。
そのためにも、ご本人からお話を伺うことは重要なことであるという認識の元、診察の場面ではじっくりとお話をお伺いし、症状にあわせた診察を行っています。(ですので、事前の問診などでお手間を取らせてしまうシーンがございます。ご容赦ください)
病気だけを診ずに人を診たい
お話をじっくり聞かせていただくもう一つの理由は、情報を知るためだけではなく、ご本人の不安や心配を少しでも取り除きたいと思っているからです。
不安や心配が残ったままでは、治るものも治りません。精神的心理的な側面が痛みや体の不調に影響することも多々あります。
「話をきいてもらうだけでも楽になった」「しっかり触診してもらうだけでも痛みが緩和した」などは、不思議ではありますが、一定以上の頻度でみられます。
ご自身のからだやこころの不調を分かって貰えないことこそつらいことはありません。もしかしたら、「健康」であることの一番の秘訣は「自分の事を分かってくれる存在がいるかどうか」なのかもしれません。
「病気を診て人を診ず」という言葉が残念ながら医療界にはあります。まだエビデンスがないから、という理由で「そんな症状はあり得ない」「気のせいだ」などと心ないことを言われた、と患者様が口にされます。でも実際は患者様はそう感じています。特に「痛み」などに代表される症状は、本人にしか分からないものです。他人には見えない症状で苦しんでいる場合は良く我々はそうした、西洋医学(で今のところ分かったとされている内容)ではまだ解明されていないような症状(悪いこと)も人間の不思議な力(良いこと)も否定せず、目の前の患者様と向き合って参ります。
もちろんエビデンスに基づいた診療を大事にしています
もちろん、先人の先生方が積み重ねてきた医療がベースにございます。これまで培われてきた医学をベースに当たり前の医療を適切に提供し、皆様の健康を支えていきます。そのために、当院では、画像検査(単純X線、MRI)、検体検査(血液検査や尿検査)、骨密度検査、などから疾病の原因を探り突き止め、治療法(薬剤の投与、リハビリテーションなど)を処方していきます。
これからの新しい治療にも責任を持って取り組んで行きます
医療技術・医学は日進月歩で進化しています。また、スポーツや健康に関する科学による知見はそれを上回るスピードで進化しています。
医療・医学はヒトの身体やこころを題材にした分野ですので、どうしても安全面や倫理面が最重視されますので、慎重にならざるを得ません。
そのため、「科学的にはこうであることが確からしい」といった事象が徐々に見えてきても医学的には十分に切り込めていなかったり、途上である事柄が多数あります。
昨今の新型コロナウイルス感染症に対する治療法やiPS細胞などに代表される再生医療などの分野などは医学的なペースが科学的なスピードに追いつかない事象とも言えます。
ただ、少しずつですが、安全面や倫理面をクリアしチャレンジングな医学的対応が広がっている分野も多くあります。一般的な疾病だけでなく、これまでの医学では対応し切れていなかった治療方法が少しずつ確立されてきている分野もあり、少しずつ裾野を広げてきています。
それらはまだ保険外診療ではありますが、私たち一般の医療機関でも対応出来る内容が少しずつ増えてきています。
それは安全性が担保されてきている内容といって良いでしょう。
今までは解決できなかった事が、我々でも担える方法があるのであれば可能な限り取り組んでいく所存です。
検査について
当院で可能な検査は以下の通りです。
画像検査
当院に導入する画像検査装置は、「一般撮影装置(いわゆるX線、レントゲン)」「骨密度装置・骨塩定量装置」「四肢専用MRI」の3つに、「エコー(超音波)」をいれて4装置です。
まず何といっても大きな特長であるのが、四肢専用のMRIを導入したというところです。
これにより「レントゲンでは問題なし」という症例でも「実は○○が傷んでいた」という状態を見つけることが可能です。
上述した「運動をして良いのか」「どの程度なら良いのか」をより正確に評価してお伝えすることが可能になります。
(なぜMRIを導入したかについて、その他の画像装置についても別途紹介ページを設けます。)
たとえば
「来週試合があるのですが、練習にいつ復帰してもいいでしょうか」
という質問には我々も正直答えに困る事があります。
ですが、レントゲンで骨折の所見がなく、MRIでも骨の内部の損傷も靱帯の損傷もない、皮下の炎症だけと分かれば、「痛みが引けば再開しても大丈夫」とお伝え出来ます。
そういった早期の競技復帰の判断も可能になります。
検体検査・生理学的検査
医療機関でしかできない検査の一つに、検体をとって調べる検査、および生理学的なデータから状態を調べる検査があります。
当院では血液や尿を採取して体の状態を探っていくことが可能です。通常の医療機関でももちろん可能ですが、当院ではスポーツや運動に必要な要素も積極的に調べていきます。
各種栄養素、貧血、運動時の疲労などで関与する乳酸の測定なども可能です。
また、心電図、脈波検査なども可能です。心電図は安静時はもちろん、運動負荷時の心電図をとることも可能です。
さらにはホルター心電図と言って、24時間測定できる心電図もあります。
睡眠中、日常生活中、部活動中、などの心電図が記録できるものです。たとえば、学校健診で心電図検査で要検査になった場合、部活動で激しい運動をしても大丈夫なのかどうか、が心配です。
そんな場合は、24時間ホルター心電図や運動負荷心電図を調べることで、運動中に危ない不整脈が出ていないかを調べることができます。
運動能力検査・スポーツドック
これも当院の特徴の一つです。自身の運動能力および健康状態を把握しておくことがそもそも重要だ、という視点です。
スポーツチームは入団時から定期的にメディカルチェックを行います。それは、いわゆる健康状態から運動能力まであらゆる視点でその選手の「今」を把握するためです。
これまで、選手の「今」を知ることができるのは環境の整ったトップチーム、ナショナルチームしかできないことでした。
しかし、選手の「今」を知るのは本来すべてのスポーツ選手にとって必要なことであるはず、という想いから当院では客観的に運動能力・体の状態を図ることが出来るシステムを導入しました。
それと並行して、ナショナルセンターが行っている検査を準拠した検査を受けることが可能です。
クリニックで計測できる大きなメリットとして、これら運動能力とメディカルチェックとを組み合わせて行える点が大きなメリットになります。2023年時点でクリニックで行えるのは当院だけです。
リハビリ・運動指導について
当院では、運動器リハビリテーションを展開します。
また、各種治療器を組み合わせて、より状態をよくするための介入を展開します。
スポーツ医療においては、ケガの予防、再発予防、そもそもの原因改善、という意味で、カラダの使い方、各競技の動作の改善、という部分がかなり大きな要素を占めます。
当院では、この部分について徹底的に追及していきます。従来のリハビリテーションの概念だけでなく、予防、パフォーマンスUPにつながる運動指導を手掛けます。
当院でフォローを受ければ、「ケガが治る」だけでなく「プレーがうまくなる」「能力がアップする」、その結果として「ケガをせず満足のいくプレーを全うできる」というところまでを目指します。
院長経歴
学歴・職歴
大阪府立茨木高等学校卒
立命館大学法学部卒
大阪府立茨木高校硬式野球部監督(外部指導者枠)
一般企業勤務
高知大学医学部医学科卒
高知県・高知市企業団立高知医療センター
医療法人はぁとふる 運動器ケア しまだ病院 整形外科
医療法人清仁会 水無瀬病院 整形外科
資格
日本整形外科学会認定 整形外科専門医
日本スポーツ協会認定 スポーツドクター
日本医師会認定 健康スポーツ医
日本医師会認定 産業医